家を造るなら薪ストーブが欲しいと思っていた時に、弾の家を見学に行く機会があり訪問。「杉と漆喰」で丁寧に造られたその雰囲気が心地よく、一目惚れ。台所や食器棚なんかも「造り付け」ということで、好きな所に好きな高さで自由に配置ができるという点や、宮大工さん謹製というのも大きなポイントでした。床は30mmの杉材を使用し、それを支える根太（ねた）は一般的な家の倍の密度に配置され、床面全体が補強されています。さらに、外壁は左官職人のラス加工で、外壁と躯体の空間を確保する等し、家全体が湿気共々通気する工法を採用しており、ここしかないと思って託しました。

薪ストーブを置くので空気を効率よく循環させる為のルート、夏場の熱い空気を逃がすために天井スレスレに設置してもらった窓。間接照明の置き所。仏壇と神棚の設置場所や収納スペース。

良かったところは全て。もし、また家を建てる機会があったら弾とくしまさんにお願いしたいと夫婦共々思っています。施工からもう１０年以上になりますが、弾ファミリーとして変わりなくお付き合いをしていただいています。

内外装はもとよりカーテンやステンドグラス、電灯などの調度品にまで一貫して相談に乗っていただけてありがたかったです。ステンドグラスは岡山まで一緒に買い付けに行って楽しかったです。自分たちで勝手に買ってくるようなことがあれば家の仕上がりは良くなかったかもしれません。全体的な統一感の完成度はすごく高いので、何でも相談した方が良いです。それと、建築現場にはこまめに足を運ぶこと。ちょっとした収納スペースや、LANやオーディオの配線を埋め込んでもらう等、色々と気が付いては大工さんが実現してくれます。

土佐漆喰の特徴である「湿度調整」や「保温」、二酸化炭素を吸着して堅牢になるその「耐久性」、傷が出来たら自分で塗って修復できるといった「汎用性」。全ての面で壁紙を上回ります。しかも厚塗りであり、左官職人さんの卓越したコテ裁きで味を出してくれます。また、今は、光の当たり方で違いが出るコントラストや経年変化を楽しんでいます。

無垢素材は素材全体が呼吸をしており、住みやすい空間を与えてくれます。「弾」は素材の特性を熟知した宮大工さんの施工で、その良さを最大限に引き出してくれます。

何も迷う必要はありません。お薦めです。