3月に着工する建物の地盤調査を行いました。
調査は木造住宅では信頼性の高いスクリューウエイト貫入試験(SWS試験)で行いました。
以前はスウェーデン式と呼ばれていましたが、数年前に正式名称がスクリューウエイト貫入試験に変わりました。
もちろん大型物件で行われるボーリング調査(標準貫入試験)に比べると精度は劣りますが、木造住宅は重量が軽いことやボーリング調査は費用が高いこともあるのですが、SWS試験で木造住宅で沈下するかどうか十分な判定材料を得ることができます。
一時期、表面派探査等、SWS以外の非破壊の試験方法もありましたが、今ではSWSが主流に戻ってきている感じです。
スクリューウエイト貫入試験はスクリューが先端についたロッドに25Kg~100㎏の重りを載せて、回転しながら地中に貫入していきます。
その過程で25センチ毎に回転数を測定していきます。
固い地盤ほど25センチ貫入するのに回転数が多くなります。
それによって地盤の支持力を判定します。
やわらかい地盤だと回転せずに沈んでいきます。
これを自沈層と言いますが、自沈層があると不動沈下の可能性が高まります。
また、土質の成分も調べることができます。
粘性土の場合、重さで圧縮すると沈下する可能性があるので、圧密沈下の検討が必要です。
砂質土の層がある場合は、液状化の可能性があるので、検討が必要です。