大地震が起こるたびに報道等でよく見かける「キラーパルス」。
木造住宅に甚大な被害を与えていると解説されています。
キラーパルスとは
キラーパルスは、中低層の家屋や木造住宅などが最も被害を受けやすい周期であるとされており、地震の際には最も警戒する必要がある揺れといわれる。
(weblio辞書より)
イメージとしては振り子のイメージです。
振り子が行って帰ってくるのにかかる時間が、キラーパルスだと1~2秒ということです。
専門用語では「固有周期」と言われる建物の揺れ方が、地震の揺れ方と建物の揺れ方が同じ揺れる周期になると、「共振」して建物の破壊が一気に進みます。
まずは耐震性の低い建物。
耐震等級1や、新耐震・旧耐震の建物で現在の耐震等級1以下の建物のことです。
耐震性が低い建物の固有振動は0.3~0.5秒なので、キラーパルスと共振することはありません。
しかし、第1波が大地震の場合ダメージを受けて、固有周期が伸びてしまい1~2秒になってしまう可能性が高いのです。
よって、第2派のキラーパルスで倒壊してしまう・・・というメカニズムとなってしまいます。
よって、やはり耐震性能が低い建物はキラーパルスの影響を大きく受けてしまう可能性があり、倒壊リスクが高まります。
残念な話ですが、2014年の能登半島地震でも木造住宅が多数倒壊し、大きな被害がでています。
今回倒壊した建物は2007年の能登半島地震(最大震度7)でダメージを受けていた建物が倒壊したという可能性もあります。
つぎは耐震性の高い建物=耐震等級3の建物。
耐震性能が高い建物の固有周期は0.1~0.3秒と耐震性能が低い建物より短くなります。
また、第一波によってダメージを受けるのがとても少ないため、固有周期が伸びる可能性が低くなります。
よって、耐震等級3の建物はキラーパルスの影響を受ける可能性がとても低いということになります。
キラーパルスにも強い耐震等級3、やはりおすすめです。