牟岐町の家はC値=0.3cm2/m2というとても良好な結果でした。
実は、それをマークするまでにはストーリーがありました。
1回目の気密測定、気密測定器を設置して圧力をかけましたが、数値があまりよくなく、何かおかしさを感じました。
みんなで、漏気個所を探し回ると大きく風を感じるところを発見。
引違のサッシから大量の空気が流れ込んできていました。
その隙間からは外の光が漏れてくるほどです。これはおかしい。
とりあえずこの段階で数値を確認しました。
C値=0.7cm2/m2でした。
施工精度を示すn値(隙間特性)も1.56とあまりよくありません。
一応、漏気しているサッシをテープで目張りして測定してみました。
サッシを目張りすると
C値は0.7==>0.5に改善。
総相当隙間面積も77cm2==>52cm2と25cm2も隙間が少なくなりました。
25cm2とは5センチ×5センチの隙間ですからとても大きな隙間です。
サッシメーカーに問い合わせると、サッシ搬入時に後付けの気密部材を(よくなくすので)持ち帰っていて、後で取り付けるつもりだったとのことでした。
サッシ自体の性能が悪いわけではなく、そういう意味では杞憂に終わりましたが、こういうチェックができて施工精度を改善できるのが気密測定のいいところです。
こういうところだけではなく、他の細かな漏気個所も気密テープをはったり、ウレタンをうって補修しています。
わかりやすい箇所でご紹介させていただきましたが、気密測定を中間時に行うのは目に見えない漏気個所を手直しできるのでとても大切なのが良くわかるストーリーだと思います。