秋の到来が遅かった平成5年も11月に入り肌寒さを感じるようになってきました。
今までの日本の住宅では「夏を旨とすべし」という考え方で通風や深い軒で日射を防ぐことを重視して家づくりが行われてきました。
現在でも「居室間歇暖房」といって、人がいる部屋だけを狭く間仕切って冷暖房して、人がいなくなったり就寝時は冷暖房を消す生活が当たり前でした。
欧米と日本の住宅の大きな違いの一つに、冬の室温があります。
欧米では「全館連続暖房」といって、玄関から居室、水廻りや廊下に至るまで家じゅうを暖房して、20℃に保つことを基本とされています。
日本では室温を上げすぎると体がなまって健康を損なうという意見もありますが、欧米では健康な温度は20℃とされていて、それ以下だと健康に対してリスクが発生するという考え方が一般的です。
快適かどうかということについては、人それぞれの価値観により違いがあると思いますが、健康にありたいということは誰しも望むことだと思います。
元気で長生きできるような建物を提供することが私たちの家づくりです。