牟岐町の家、上棟前に胴差と桁周りの先貼りシートの施工をしました。
先貼りシートという工法は、壁体内結露を長期にわたって防ぐとともに確実にC値を0.5㎠/㎡を切る数値を担保できるやりかたです。
建物を健全に長持ちさせることは、住む方にとってとても大事なことです。
梁がとりつく部分も丁寧にシートを折り込んで、気密テープで処理します。
先貼りシートをしない場合は、気密シートの処理はテープに頼ることになります。
つまり、天井裏で防湿気密シートの端はテープで止まっている状態になってしまいます。
気密テープは強力な粘着力なので当初はもちろん問題がありませんが、30年後や40年後は劣化は否めません。
天井裏ですから、10年ごとに点検してテープを貼りなおすことも現実的ではありません。
先貼りシート工法は、そもそも挟み込んでいるので、シートがはがれてくることがなく、防湿性能の経年劣化がとても少ない方法です。
防湿気密シートに隙間ができてしまうと、そこから湿気が断熱材の中に侵入してしまい、壁の中で結露が発生してしまいます。
作業が終わった後は、木材をブルーシートで養生しています。
木材を濡らしてしまうと、建物の品質を保つことが難しくなるため、極力濡らさないように丁寧に作業しています。