物質の熱の伝わりやすさは「熱伝導率」で表されます。この数値が小さいほど、熱を伝えにくい物質であり、「断熱性能」が高い部材ということができます。
その物質がどのくらい熱を通しやすいか、つまり、室内の熱がどのくらい外へ逃げやすいかを表す数値を「熱貫流率」といい「U値」という単位で表示されています。住まいの断熱材や窓などの建築部材の「断熱性能」を比較する際にはこの「U値」が使われます。
「U値」が小さいほど熱が逃げにくく、「断熱性能」が高い部材といえます。
「U値」でみると、トリプルガラス樹脂サッシでも、窓としては高性能ですが、壁としてみればあまり性能が高くないことが分かります。
GW16Kで換算すると、トリプルガラス樹脂サッシさえ約57㎜。徳島では主流の樹脂アルミ複合サッシでは21㎜でしかありません。
しかし、ペアガラスより熱が夜や曇りの日に逃げないので、日射をうまく入れてあげると窓が暖房機になります。
実際、住まいの断熱対策として最も有効な方法は、窓を変えることです。
窓は建物を覆う建材の中でも断熱として考えると、一番弱い部分です。
トリプルガラス樹脂サッシでさえ壁や天井等の断熱材として考えると薄いため、逆にいうと開口部の強化は体感温度の向上にも効果的です。
窓の断熱性能を確保することで、快適な室温を保てるようになり、冷暖房の使い過ぎを防ぎ、結果的に省エネ・光熱費削減にも繋がります。