南海トラフ巨大地震に備えるには耐震等級3が必要なのか考えてみました。
耐震等級1は建物としての最低限の耐震性能を持つことを意味するため、耐震等級1に満たない建物は危険レベルの耐震性であるということです。
〈建築基準法で定められている耐震性〉
・数十年に一度あるかないかの地震(震度5~6程度)に対して倒壊しない家
・100年に一度あるかないかの地震(震度7弱~7強)に対して倒壊しない家(損傷はします)
なので耐震等級1ですと生命は守られますが、地震後の生活までは対応できない家という事が言えます。
南海トラフ地震のような大震災に耐えるために必要な耐震等級は、最も耐久レベルが高い「耐震等級3」と言われています。
徳島県発表の資料によると、南海トラフ地震では徳島県全域で震度6~7の想定がされています。つまり、建築基準法に合致した建物でも、倒壊せず命は助かりますが、損傷しているためそのまま住むことができません。
前回のブログの通り、震度7が二度起こった熊本地震でも、耐震等級3の建物はその激震を耐え抜きました。よって、南海トラフ地震が起こった際でも、耐震等級3にしておくとそのまま住み続けることができる可能性がとても高いのです。
耐震等級3ですと、生命も、家という大きな財産そして将来も守られます。