2016年の4月に熊本県と大分県を襲った「熊本地震」は、最大マグニチュード7.3を記録しました。
熊本県の益城町では、最大震度7を記録し、1995年に発生した阪神淡路大震災と同等の規模の巨大地震でした。そしてたくさんの木造住宅が倒壊しました。
そこで驚かれたのは築浅の建物の建物が多数全壊・倒壊していたということでした。
この地震では、阪神淡路大震災の甚大な被害を二度と起こさないために耐震基準を引き上げた2000年以降の基準が適応された住宅にも全壊・倒壊の被害が報告されました。
しかしながら、木造住宅においては耐震等級3の建物は2度の震度7に耐え耐震等級3の地震に対する有効性が確認されました。
耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震強度となります。「住宅性能表示制度」で定められた耐震性の中でも最上位レベルとなります。
最大震度を記録した益城町では、耐震等級3まで性能を向上させた建物では被害がなく、そのまま住み続けることができ安全性を相当高められることが分かりました。
耐震等級3の性能は、今、命だけではなく、財産を守ることができます。南海トラフ地震がいつ来るかわからない、地震に強い住宅の大切さについて考えてみてはいかがでしょうか。