快適な環境は「快適性能6要素」によって決定づけられます。
【人間側】の①着衣量は身に付ける服の量で体感温度がかわってきます。
②代謝量は代謝基準値で測ると、安静時・睡眠時に比べ、ソファでテレビ鑑賞している状態では約1.5倍、作業を行っている状態では約3倍、代謝量が増加するとされています。
【環境側】の①空気温度・②壁温度は先日スタッフ勉強会のブログで紹介しました体感温度でかわってきます。
③湿度は前回ブログで紹介しました絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気量の重量)によってかわります。潜熱は温度は変わらずに物質の状態が変わるときの熱となります。イメージではサウナでムワ~っと発生する熱こそが潜熱というわけです。
④気流速度は室内における空気の移動、流れのことをいいます。扇風機、シーリングファンにあたることによって体感温度は下がりますよね。夏場は室内に暑い気流、冬場は冷たい気流を生まないことで、快適な温熱環境が整います。モデルハウスでもシーリングファンをつけると、涼しさが体感できます。
「快適性能6要素」は、快適な室内の環境を実現するために必要な要素であり、これから住宅を建てるなら是非とも知っておきたい知識です。
そして今後、PMVは快適性の指標になります。
PMVとは人の温冷感指標の中で最も使用される指標です。
ISO基準では、PMV「±0.5以内」の温熱環境を推奨しています。その条件だと、90%以上の人が快適と感じるわけですから、快適な環境と言っていいと思います。
「快適」ってアバウトな感覚的なものと思っていましたが、快適範囲が数値で具体的に示すことができるんですね。
私たちは性能を建ててくださる方にわかりやすく具体的に説明していきたいと思います。